2019年2月18日月曜日

粕汁について(かす汁とは?)

こんにちは。
日本は正月が終わると一年で一番寒い「大寒」(だいかん)という時期がやってきます。大寒は1月の終わり頃20日辺りから「立春」(りっしゅん)の2月4日までの時期です。このころインフルエンザが寒さと乾燥した空気で猛威を振るい、高校3年生はセンター試験という次の進学先である大学を決めるための大切な試験があります。(みんなが受験するとは限りません。)
 寒すぎて雪が降り積もったり、電車やバスなど公共交通機関に運休やダイヤの乱れがあり、一生に一度のことなのにドキドキ、ソワソワすることも度々あります。
しかしそんな時、寒さを感じなくさせてくれて身体を温めてくれるメニューのひとつが“粕汁”(かすじる)です。
今回は寒い時に身体を温めてくれる“粕汁”についての記事をアップしていきたいと思います。





粕汁とは

粕汁・・・酒粕を使って作る日本の汁物料理です。中にはごぼう、人参、大根、こんにゃく、油揚げ、ねぎ、鮭などの具と出汁汁、みそ、しょうゆ、塩、みりんで味を調えて作ります。
粕汁は我が家ではとても寒い冬の時期に必ず一度は作る定番レシピです。私は子供のころから塩鮭を入れて母が作ってくれていましたが、鶏肉を入れる家庭もあります。夫は兵庫の中腹地方で育ち子供の頃に粕汁が出ると鯨の皮の部分が入っていたそうですが、子供心にまずくて食べられなかったと言っています。(これは個人的な好みの問題です。粕汁は地域に根付いた食の文化で、寒い冬に私たちのご馳走だったのです。)

粕汁は関西地方では私たちが子供の頃からあった寒い冬の定番レシピです。

酒粕について

そこで、粕汁に欠かすことのできない酒粕というものを皆さんはご存知でしょうか?


酒粕とは、日本酒を作る過程で出来る食品です。
日本酒(清酒)は蒸したお米と米麹で仕込みをし、発酵したもろみを搾って作られます。その時に酒粕が一緒に出来ます。この酒粕には豊富な栄養が含まれています。
その様子から酒粕は作ろうとして出来た食品ではなく、日本酒を作る時に出来る副産物なのです。

詳しくは大関 酒粕コラムをご覧ください。

酒粕は日本酒の副産物なので、粕汁を食べるとアルコールを摂取したときのように血液の循環がよくなり暖かくなります。そのため寒い時に食べると身体か温もっていいのです^^

粕汁の起源


それでは次に粕汁の起源についてですが、粕汁の起源は兵庫県神戸市から始まっているようです。神戸には酒造会社が多数あり、粕汁はその地域から広まった料理だそうです。米がよく取れて水が美味しい東北地方では美味しい酒が造られています。しかし東北では麹を使った味噌汁が作られ神戸市のように粕汁を作って食べる習慣はなかったそうです。

米が豊富に作られ、水が美味しい東北では日本酒の副産物である酒粕より、米の方への関心が高かったのかもしれませんね。

最後に


今回は粕汁についての記事をアップしましたが粕汁について少しはどういうものかお分かり頂けたでしょうか?


  • 粕汁は日本酒を作る過程で出来る酒粕を使った日本の汁物です。
  • 粕汁は鮭や鶏肉とごぼう、人参、大根、油揚げ、こんにゃく、ねぎなどの具に出し汁としょうゆ、塩、味噌、みりんで味を調えて作ります。
  • 粕汁の起源は東北地方ではなく、酒造会社が多数ある兵庫県神戸市だといわれています。
2月も中頃を過ぎ一年で一番寒い時期は過ぎ去りました。私はこの冬に粕汁を3回作りました。寒いときは冷たい料理よりも温かい汁物のほうがやっぱり美味しいです。たくさん具を入れて日本酒のアルコールが少し残った酒粕で身体を温めてくれるそんな粕汁は冬のご馳走です。

私のブログが少しでも皆様に役立てたなら嬉しく思います。

最後までブログに目を通して下さいましてありがとうございましたm(__)m

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